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​お知らせ

第3回 銀座共創ベース

  • 執筆者の写真: 正仁 小峰
    正仁 小峰
  • 1月31日
  • 読了時間: 6分

更新日:1月31日

【第3回銀座共創ベース 特別セミナー開催】


​2026年1月30日、「銀座共創ベース(銀座秘密基地)」にて、経営者による特別セミナーが開催されました。

今回の特別講師には、数理情報学の博士号を持ち、AIの社会実装をリードする株式会社pluszero(5132)取締役副社長 永田基樹様をお迎えしました 。

​参加者は、

株式会社LOWCALの高井勉様 

株式会社BHLインターナショナルの東谷紳一様 

株式会社LOGの矢嶋拓弥様 

をはじめとする1次会員の皆様、

そしてトライアル参加として

株式会社シー・エス・エスの佐川学様が集い、AI時代の組織論から最新の市場トレンドまで、密度濃い議論が交わされました。



​本記事では、当日の議論のエッセンスを「市場戦略」「コミュニティ構想」「組織・人材戦略」「AI実務」の4つの切り口でまとめます。


・TikTokは運用代行単体よりEC・ライブコマースに勝機あり


・組織文化は模倣不能な戦略。文化醸成や研修への投資を重視


・採用はスキルより人間性を重視し「誰を乗せるか」を厳選する


・経営者コミュニティで「器」を拡張し、実務家同士で相互支援


・エンジニア採用は現場主導で思考の深さと技術実証を徹底する


・離職防止には「半径10m」の上司との関係と1on1が不可欠


・評価制度は精緻な設計よりも、実情に合わせた柔軟な運用を優先


・社内公募制や異動KPIの導入により、優秀人材の離職を抑制する


・生成AIは各ツールの特性を理解し制作業務の分業・効率化を図る



​1. 市場トレンド:TikTok・ライブコマースの「光と影」

​議論の冒頭では、昨今急成長を見せるTikTok市場とライブコマースの現状について、事業機会とリスクの両面から鋭い分析がなされました。

  • KPIの真正性とリスク 中国などで見られる「スマホを大量に並べて『いいね』や閲覧数を操作する」不正的手法について言及があり、数値の真正性が不明確になりがちな現状への懸念が示されました。 結論: KPIの信頼性確保が喫緊の課題であり、操作的な手法に依存することは経営上の高リスク要因となります。

  • 運用代行ビジネスの限界と転換 低単価(例:月額30万円)でのTikTok運用代行モデルは、継続性や収益性の面で困難であるとの見立てが共有されました。また、運用代行単体での上場は、営業・採用面での加点が小さく、メリットが限定的であると指摘されました。

  • 新たな勝機:EC・ライブコマース 一方で、TikTok Shopやライブコマース領域は爆発的な盛り上がりを見せており、2025年末時点でGMV(流通取引総額)が急伸しているデータも存在します 。資金調達のトレンドも、単なる運用からEC等の実業を伴う事業へとシフトしている可能性があります。 結論: 運用代行から脱却し、EC・ライブコマース領域へ事業機会を見出すことが推奨されました。


​2. 「銀座共創ベース」の構想と未来

​本コミュニティ「銀座共創ベース」の運営方針についても、具体的なアップデートが共有されました。

  • コンセプト: 経営者の「器」の拡張と、強固な組織づくりの重視。

  • フォーマット: 上場経験役員や売上100億突破経験者などを想定参加者とし、1対6の少人数ボード形式(月3〜5回)で、「攻め・守り・組織・共同事業」を議論します。

  • 展開:

    • ​現在の月額2万円から、将来的には3万円への改定を予定。

    • ​会員主催の勉強会や、福井(芦原温泉・グランディア法泉)での経営者合宿など、オフラインでの濃密な関係構築を推進。


    • ​現在、正会員9名・トライアル11名体制。今後は5〜10名程度の増員を目指し、多様な外部ネットワーク(ギグワークス小島氏、アイスタイル菅原氏等)との連携も視野に入れています。

      ​3. 組織づくりと人的資本経営の要諦



​参加企業の経営者(LOWCAL高井様、BHL東谷様ら)の実践知に基づき、「真似できない組織文化」の作り方が議論の白眉となりました。

​採用と入り口設計

  • 「誰をバスに乗せるか」: スキルは後から育成可能ですが、人間性やカルチャーフィットは育成困難です。そのため、採用の入り口選別を最重要視し、紹介制や厳格なスクリーニング(AI使用可/不可を分けたリアルタイムコーディングテスト等)を実施します [7]。

  • 通年採用と現場主導: 優秀層の獲得には通年採用が不可欠であり、人事任せにせず、現場のトッププレイヤーが評価に関与することで「現場の目利き」を担保します。

​育成と評価

  • 「見捨てない」育成と選抜のバランス: 個別指導でつまずきポイントを特定しつつ、AI時代に適応できる「戦略適合度」の高い人材へ投資を集中させます。

  • 市場価値連動型評価: 社内政治ではなく、「市場価値向上」を評価の軸に据えることで、エンジニア等の専門職の納得感を醸成します [8]。

  • 1on1とメンタルケア: 部長クラスによる高頻度(1〜2週に1回)の1on1を実施し、目標の細分化と個人のニーズを整合させることで、若手の定着(リテンション)とメンタル不調の予防を図ります。

​マネジメントの役割変化

  • プレイングマネージャーの高度化: シニア層には、自身のリスクテイクよりも「メンバーへの責任分担」と「遂行責任の質」を求めます。

  • フォロワーシップの評価: チーム運営においては、リーダーシップだけでなく、周囲を聴き合わせる姿勢(合唱の経験則からの示唆)やフォロワーシップも評価対象とし、報酬レンジに反映させます。

​4. AI時代の実務とツール活用

​pluszero永田様の知見も交え、AIの実務適用についても具体的なノウハウが共有されました。

  • エンジニア採用: 生成AIでコードが書ける時代だからこそ、その裏にある「思考の深さ」や「基礎力(修士・高専等)」を重視する傾向へ回帰しています。

  • スライド作成のAI活用: 「Geminiでビジュアル生成 → Googleスライドで編集」、「Claude」、「イルシルでの図解作成」 など、生成と編集を分業するワークフローが有効です。また、夜間ピーク時を避けるなど、利用時間帯の工夫も品質に影響します。

  • 会議運営: 講演の質問作成を開始時のみAIで行い、場の呼び水にするハイブリッド方式が機能しています。

​次なるステップ(Action Items)

​会議の締めくくりとして、以下の具体的なアクションプランが策定されました。

  1. 銀座共創ベース運営: 3月以降のスケジュール確定、参加要件・審査プロセスの明文化、会員主催勉強会の具体化。

  2. SNS・KPIガイドライン: 不正対策を含む「真正性確保ガイドライン」の検討。

  3. 組織施策の実行:

    • ​若手定着・異動促進のためのKPI設計(上位層の異動人数等)。

    • ​1on1運用、コーディングテスト設計、等級テーブルの標準化と見直し。

    • ​エンジニア目利きトレーニングの導入。

  4. イベント準備: 全社総会スライド作成(AI活用)、次回イベントでの撮影段取り等のオペレーション整備。

総括:

本セミナーは、単なるノウハウの共有にとどまらず、「経営者の実務家ネットワーク」と「カルチャー」を重視した経営支援コミュニティとしての輪郭を明確にする場となりました。AIという武器と、組織という土壌、そして市場という戦場をどう接続するか。銀座共創ベースは、その最適解を共に創り上げる場として拡大を続けていきます。

 
 
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